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2013年5月31日金曜日

就活も実社会も継続した努力は報われる。

今日5月31日、朝日新聞の生活面に次のような記事が。

記事の内容としては、2014年卒の就活生達の中で、就職サイトに頼りきらずに成果を残した大学生の例が3つ。

その3例目に、『跡見学園女子大学の小野早百合さん(21)』という表記が。

ムムッ!

この子は、precious★barのママをやってるさゆりちゃんじゃないですか!

ムムムッ!そして枠と字数の限られた新聞の記事だと、さゆりちゃんの努力と魅力と根性が伝わりきっていないではないか! 

というわけで、新聞に所属大学と実名で表記され公人となったさゆりちゃんを、ボクなりにポイントを抑えて紹介します。

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ところで、跡見学園女子大学というところは、歴史ある名門女子大学ですが、一般的な就職活動の総合職採用において多くの企業からは『ターゲット校』として設定されにくいです。 ターゲットされるとしたら、事務職(今ではエリア総合職と表記されますが)として、金融系、保険系、商社やメーカーなどが多いでしょうか。彼女は難関企業の総合職内定ですので、この辺りが『努力が報われた』と言えるかと。※難関企業の内定が勿論就活の全てではないですが。
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彼女とボクが初めて会ったのは2012年の1月か2月だったと思います。

precious★barのママ紹介記事でも書いていますし、本人にも周囲にも伝えていますが、大学2年生当時の彼女は『よく居るちょっとキャピキャピしたお菓子の好きな女子大生』という印象です。

Twitterで絡んできてくれて、将来の相談にのったのだと記憶していますが、彼女がひと通り話し終えてオフィスを出る頃には、クライアントから頂いたクッキーの貰い物が一箱綺麗になくなっておりました。

その初めて会った日から、よく言葉に出していたのが『もっと成長したい。もっと頭を良くしたい。もっと論理的思考力を鍛えたい。』 もう、新手の宗教か、もしくは自己啓発本にでも冒されたのかぐらい、意識だけは高かったです。皮肉ってますが、事実ボクはそう感じておりました。


そこから、学年が2年から3年へと変わり、彼女がひとつ決断をします。生活リズムと接する人たちにおいて大きな環境変化が訪れます。

アカリク という理系向けの就職サイトを運営している企業で、営業(および諸々の業務)として長期のインターンシップを始めました。

ボクの前職が同じく就職サイトを運営している企業でしたので、そういった企業の営業の業務はある程度想像がつきます。企業、求職者双方に主に電話で連絡をしますが、電話越しにむげに断られる事が多いため、心にキマス。

彼女もどうやらそういった営業業務もしつつ、並行して他の業務もしているようでした。Twitterでのつぶやきからも、そのしんどさが伝わってくる内容が見受けられました。きっと自分の不出来さに泣いているんだな~。続くのかな~、続かないのかな~、と傍観しておりましたが、彼女はそのインターンシップを辞めることなく、3年生としての就職活動が本格的に動く時期まで1年弱続けました。

そんな彼女が、当社が大学生向けに実施している合宿型のビジネス研修 precious experience[FOR LIFE] に申し込み、参加して来ました。

この研修では、ビジネス経験の少ない大学生たちに、大学卒業後30数年~40年間働くビジネス社会を少しでも体験し学んでもらおうという目的で、『擬似に株式会社を設立、売上を競う』といった内容で実施しております。

また売上を競うため、このように売上をランキング化しています。その中で、彼女が属するチームは20チーム強参加している中で、4位の成績。

この研修の中では、ファシリテーターのボクがあれやこれやを大学の講義よろしく一方的に教えるのではなく、個々人や、チーム内での気付き、フィードバックを大切にしています。 ランキング4位という成果を出したこのチームのメンバーたちからの彼女へのフィードバックは

論理的思考力が高くて、チームの意思決定に凄く貢献した
・計画を手順追って考え、整理され、とても助かった。

と、約1年前の彼女がまさに課題にしていた部分をメンバーからは評価されておりました。


この周囲の評価こそが、彼女の1年間の努力であり、魅力であり、成長した証だと感じました。

年間数百人の学生と接していますが、彼女のこの1年間の成長具合はトップレベルだと思っています。その成長があったからこそ、学校に関係なく、多くの難関企業から求められたのだと、ボクは思います。


彼女が朝日新聞に載った5月31日、くしくも日経新聞に次のような記事が載っておりました。

<<<大学選別 余儀なく>>>
企業にとっては大学を選別せざるを得ない事情がある。経歴などを記すエントリーシート(ES)はインターネットでの受け付けが一般的になり、人気企業には万単位のESが届く。限られた期間の中では「すべてに目を通すことは不可能」(大手ゼネコン)だ。(2013年5月31日日経新聞より一部抜粋)

翻って、朝日新聞の記事では彼女は『サイトにかぎらず自分でOB/OGを探し、依頼し、アプローチした』(実際にボクもOB探しを依頼されました)と。

一年間で多くのビジネス経験を積み、大きく成長した能力
 + 
自らが既存の枠組み(サイトや学校)を超えての就職活動を行った
 =
第一志望の金融(総合職)から内定

という成果を獲得することができたのだと思います。


リアルで会っている子には、しつこく伝えていますが、就活は『過去/経験』が非常に問われます。『過去』頑張っていない子が『御社に入ってから◯◯を頑張ります!』と言っても、根拠が希薄で説得力にかけます。

そういった意味でも、彼女のあゆみは、企業から選ばれる大学以外の学歴コンプレックスを抱えている、多くの大学生のロールモデルになるのではないでしょうか。


さゆりちゃん、改めておめでとう。どうか社会に出てからも努力を怠らず、活躍し続ける社会人で居てください。

ボクも新社会人たちに追い抜かれないよう、精進し続けなければ・・

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