そこで感じたことと、最近新卒ビジネスについて思っていること(と、知り合いの学生達が新卒周りでビジネスをしそうな流れを感じるので)を箇条書きに少しまとめてみます。
新卒市場は毎年掃いて捨てるほど起業されているが、その分退場も早い。その主だった理由を幾つか。
◯大学生時代のネットワーク(resource)をそのまま活かし、起業がしやすい。ただし、ネットワークを使い切った後は悲惨。新規ユーザー・ファンを確保し続ける仕組みを持たない場合はそれが即、市場からの撤退になる。
◯Human resourceの分野を理解しようと努めずに、『広告』商材としてのみの価値で参入してきている。そんなに単純ではない。
◯リクルートという巨人が存在している。ランチェスター戦略でいう圧倒的強者。この会社があり、その会社の背中を追いかけている競合他社が非常に多く、また各社とも人材コンサルティングを兼ねていることもあり『新卒採用している新入社員のレベル』は市場規模の割に非常に優秀。そのため、稀にみる競争熾烈な市場。
他にも沢山理由はあると思うが、それらも含めて市場そのものがレッド・オーシャン化しており、ここで戦い抜くには『圧倒的な営業力』『圧倒的な(効果の上がる)商品力』『自社モデルに対する、高い参入障壁(仕掛け)』が大事となる。(ちなみに新卒市場は極めて儲け難い。儲け狙いなら別市場が良いと思う。)
高い営業力を個人で維持するのは本人の意志の強さでどうとでもなるが、それを組織として伝承するのは難しいし、継続するのは更に難しい。(金銭的なものとか、優秀な社員はヘッドハントされちゃうとか起業しちゃうとか)
高い商品力を発揮するためには戦略と緻密な計算が必要になる。例えばmarket inの考え方なのか、product outの考え方なのか。その商品が支持される理由はマーケットのどの数字が積み重なって根拠になっているのか。成熟された市場で継続的にヒットし続けている商品の多くは、ぽっと出のアイデアではなく、非常に洗練された思考と戦略から生まれている。(ユニクロも、アップル製品も、P&Gの髭剃りも、サムソンも)
また、営業力と、商品力が高くとも、自社モデルへの参入障壁が低い場合、資本力の高い企業が即【マネ】てくる。過去の多くのビジネス史がそれを証明している。特にインターネットが生まれてからの企業のモノマネレベルは、FF5のものまね師並に完璧に真似てくるし、早いし、破壊力がある。
他にも思考をアウトプットしたいことは沢山あるのだけれど、あんまり詳しく書きすぎると、自分の商売ネタを潰すようなものなので、ココらへんで。ではでは。
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